ボローニャ歌劇場
ボローニャはイタリア北部に位置し、中世から商業や学術が盛んで、国内有数の文化都市へと発展してきた。市内のボローニャ歴史地区はルネサンス、バロック時代の重要な芸術作品の豊かさを今にとどめている。正統派ベルカント唱法の本拠地であり、ロッシーニを育てた町としても知られる。
そんな高い芸術的環境の中で育まれてきたボローニャ歌劇場は1763年に創設されて以来、イタリア最高の歌劇場のひとつ、オペラの殿堂として繁栄してきた。ロッシーニも8歳の時にボローニャに移り住み、ボローニャ音楽学校で学び、18歳の時に初めてのオペラを完成させている。 1993年の初来日から5回の来日公演で計15の上質なプロダクションを日本に紹介してきたが、そのどれもが一流の作品として日本のオペラファンの記憶に鮮明に残されている。今回は2011年以来8年振り6回目の来日となる。