現代最高峰のヴァイオリニスト クリスティアン・テツラフ
まもなく来日!10月7日(月) 東京 紀尾井ホールで無伴奏リサイタルを開催
J.S.バッハの名曲、シャコンヌを弾く
合同会社ノヴェレッテは、ナクソス・ジャパン株式会社のご協力のもと、クリスティアン・テツラフの無伴奏ヴァイオリン・リサイタルを東京・紀尾井ホールにて開催します。 昨年春の新日本フィルとの共演による名演より1年半、テツラフがまもなく来日します。常に刺激的な解釈で、心を深く揺さぶる演奏は聴衆の心をとらえて離しません。特にJ.S.バッハの無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ&パルティータは今までに3度録音をしたテツラフにとって思い入れのある作品。『The Strad』誌は3度めとなる2017年の録音を「バッハの無伴奏作品に宿る美への細心かつ快活な応答」と評し、絶賛しました。円熟期にあるテツラフの「いま」を皆さまに体験していただきたいです。

【The Strad誌(2017年)の記事より】
1993年にJ.S.バッハのソナタ&パルティータ全曲の初録音を行ったクリスティアン・テツラフ。このたび彼が挑んだ、自身3度目となる全曲録音には、彼が新たに見出した表現と自由が詰まっている。 テツラフが弾くバッハは、恭(うやうや)しさや厳(いかめ)しさをほとんど感じさせない。彼の解釈には凝ったところはなく、感情に忠実で、自発的でのびのびした印象を与えるし、非の打ちどころのないパッセージワークよりもむしろ、音楽のそれぞれのパラグラフの礎をなす雰囲気が重視されている。彼の〈シャコンヌ〉には一個の壮大な形式はない。そこにあるのは、音楽それ自体の変わりゆく足取りが定める様々なテンポや色彩だけだ。 テツラフが弾くバッハはあまりに自由すぎると指摘する人びとがいる。だが彼は、自身の自由は、もっぱらバッハの楽譜に由来するのだと主張している。「バッハが望んだ全てがそこに記されています。だからこそ、ボウイングによりいっそう厳密に従いながら表現を引き出していくのです。それこそが自由です。自由とは、弾きやすいようにボウイングを変えることではありません」 テツラフは、ドイツのクロンベルク・アカデミーでバッハを学ぶ弟子たちにこう述べている。「自分の魂を通じて語りかけるように」

【プロフィール】
現代最高のヴァイオリニストのひとりとしてエキサイティングな活動を行っている。レパートリーは古典、ロマン派、現代まで精通し、その多くで新しいスタンダードを打ち立てた。革新的な室内楽プロジェクトやJ.S.バッハのソロ作品などの演奏、積極的な現代作品の紹介においても高い評価を得ている。 ハイティンク、ドホナーニ、ラトル、サロネン、ネルソンス、ロトらの指揮のもと、ウィーン・フィル、ベルリン・フィル、コンセルトヘボウ管、ロンドン響などの超一流楽団と定期的に共演し、カーネギーホールやウィグモアホールをはじめとするホールやオーケストラのアーティスト・イン・レジデンスなどもしばしば務める。

レコーディングも数多く、バルトークやベートーヴェン、シベリウス、ブラームス、ベルクなどのヴァイオリン協奏曲の録音は数々の賞を受賞。J.S.バッハの無伴奏ソナタとパルティータは今までに3度録音しており、絶賛されている。室内楽では1994年にテツラフ・カルテットを結成、また妹のターニャ、ピアニストの故ラルス・フォークトとのトリオでも活動し、彼らのシューベルト作品の録音は数々の名誉ある賞を受賞している。 ドイツのヴァイオリン製作者ペーター・グライナーの楽器を使用。

©Giorgia Bertazzi