前回の第44回大会は、島本一二三・雄二が決勝で対戦することとなり、史上初の兄弟決勝対決が実現した。結果は、ダメージを負っていた兄の一二三が、弟の雄二の左中段突きで一本負け。じつにドラマティックなファイナルとなった。今年の第5回カラテワールドカップ(W杯)では、雄二が重量級で3位入賞、一二三も中量級で3位に入り、世界の頂点まであと一歩まできている。今大会も、二人が優勝戦線の中心になることだろう。
島本兄弟の牙城を崩す可能性が高い選手は、重量級では森健太の名前が挙がる。第27回全日本ウエイト制重量級優勝をはじめ、前回大会は4位をキープ、第5回W杯ではベスト8に入り、コンスタントに成績を残している。勢いに乗れば、得意の上段廻し蹴り、内廻し蹴り、突きの連打で一気に頂点まで勝ち上がるかもしれない。
実績でいえば、村山努も上位に浮上する。第10回世界大会、第42回大会とともに決勝で塚本徳臣と連戦し、ファイナリストになっている。第44回大会、第5回W杯では結果を残せなかったものの、メンタル面の立て直しができれば再爆発をする可能性が高い。
重量級で最も勢いがある超新星は、18歳の怪物・入来建武。第44回大会で8位入賞、全関東大会を制したあとは、第30回全日本ウエイト制大会重量級でも頂点に立ち、今大会でも優勝を狙っている。下段廻し蹴りの連打で島本兄弟を止めにかかる。
中量級では、加藤大喜と辻健介が面白い存在になりそうだ。第5回W杯中量級のファイナリストとなった加藤は、第44回大会でも3位に入るなど、成長著しい。辻は、これまで突き抜けることができずに苦しむことが多かったが、第30回全日本ウエイト制大会では中量級で初優勝をはたし、今大会のジョーカー的な存在として異彩を放っている。
軽量級では、第5回W杯軽量級ファイナリスト・前田優輝が上位を狙う。スピード、テクニック、スタミナはもちろんのこと、重量級とも打ち合えるパワーを持っている。島本兄弟にとっては、最も警戒する対戦相手の一人だろう。さらに河瀬俊作も、第30回全日本ウエイト制大会軽量級で初優勝を飾っている。無差別級の全日本大会で軽量級は不利と言われているが、二人ともそれを覆す実力を持っているため、目が離せなくなりそうだ。
女子は、第10回世界王者の将口恵美、第28・29回全日本ウエイト制中量級王者の横山紀子が不在。中心となるのは、第30回全日本ウエイト制大会重量級覇者の篠原葉子、同大会中量級王者の水野寧々、第5回W杯軽量級世界王者の加藤小也香といったところか。波乱含みのトーナメントだけに、まったく先が読めない展開が続出しそうだ。
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※10/20(日)小学生以下A席のみ無料
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