イタリア最大の名門歌劇場

パレルモ・マッシモ劇場

建物としてのマッシモ劇場はイタリアでは最大、欧州ではパリ、ウィーンに並ぶ威容を誇る。外観は新古典主義様式、内部はリバティ様式の優美さをもつ。荘厳な大階段は、映画「ゴッド・ファーザー」のエンディングシーンでも使われた。

「ナブッコ」

G.ヴェルディ
指揮 アンドレア・バッティストーニ

あらすじ

【登場人物】

ナブッコ・・・バビロニア王
フェネーナ・・・ナブッコの次女
アビガイッレ・・・ナブッコと奴隷の間の子、長女
イズマエーレ・・・エルサレム王の甥

第1幕

紀元前6世紀、敵対関係にあるイェルサレムとバビロニア。バビロニア王ナブッコはイェルサレムへ進撃、ヘブライ人はナブッコの娘フェネーナを人質に抵抗するが、イズマエーレが母国を裏切り彼女を助けたことにより、敗退。囚われの身となってしまう。

第2幕

ナブッコの長女アビガイッレは、王位継承者が奴隷の娘である長女の自分ではなく次女のフェネーナになると知り、王座奪取の野心を抱く。一方、イズマエーレを愛しユダヤ教へ改宗したフェネーナに激怒したナブッコは「ユダヤを征服した自分はユダヤの王であり、神だ」と叫ぶと、天罰として雷に打たれてしまう。

第3幕

ナブッコが倒れている隙に王位を奪ったアビガイッレは、フェネーナとヘブライ人の処刑を計画。強制労働を強いられているヘブライ人たちは故郷イェルサレムを想い歌う。

第4幕

正気に戻ったナブッコは神に許しを乞い、フェネーナとヘブライ人の処刑を阻止するため、兵を率いてヘブライ人たちを解放。祖国へ帰還させると宣言する。野望を砕かれたアビガイッレは服毒し自決。ナブッコは「王の中の王」と讃えられる。

キャスト紹介

アンドレア・バッティストーニ
指揮
アンドレア・バッティストーニ

国際的に頭角を現している若手指揮者のうち最も重要といえる一人。7歳の頃からチェロを、後に作曲・指揮法を学ぶ。2012年、ミラノ・スカラ座史上最年少で《フィガロの結婚》を指揮、大好評を博した。世界の主要劇場で、オーケストラの信頼を得ながら目覚ましい活躍を続けている。

フェネーナ役:ヴェッセリーナ・カサロヴァ
フェネーナ役
ヴェッセリーナ・カサロヴァ

1991年、ザルツブルク音楽祭とウィーン国立歌劇場に相次いでデビューを果たし、大絶賛を浴びて以来、ミラノ・スカラ座やメトロポリタン歌劇場等の一流歌劇場で出演を続けているメゾ・ソプラノ歌手。特に、ベルカント・オペラおよびモーツァルトのスペシャリストとして名高い。

ナブッコ役:アルベルト・ガザーレ
ナブッコ役
アルベルト・ガザーレ

世界中の主要な劇場で70以上もの主役を務めた経験がある。往年のテノール、カルロ・ベルゴンツィに師事しヴェルディ作品を専門としてきた。元来、知性と品性溢れる美声はここ数年でさらに力強さと深みを増しており、世界的ヴェルディ・バリトンとしての地位を確固としている。

アビガイッレ役:マリア・グレギーナ
アビガイッレ役
マリア・グレギーナ

オペラ界をリードし続けるドラマチック・ソプラノ。16作品のスカラ座・新演出で主演した唯一のソプラノ。METでも、《アイーダ》《トスカ》《ノルマ》等のタイトル・ロールを165回以上歌っている。全世界で高く評され、世界・主要歌劇場での出演多数。まさに「オペラの女王」。

「ノルマ」

V.ベッリーニ
指揮 ファブリツィオ・マリア・カルミナーティ

あらすじ

【登場人物】

ノルマ・・・巫女長
ポリオーネ・・・ローマ帝国、ガリア地方の総督
アダルジーザ・・・巫女

第1幕

紀元前50年頃、ローマ帝国の圧政に耐え兼ねたガリア地方の民衆は、反乱の機会をうかがい巫女長ノルマの「神のお告げ」を待つ。そのノルマは、ローマ人の総督ポリオーネとの間に密かに子を二人もうけていた。しかし今やポリオーネの心は、若い巫女アダルジーザに移っている。ローマ帰還の名を受けていた彼は、一緒に来るようアダルジーザを誘うが、彼女の相談を受け、事情を知ったノルマに非難される。

第2幕

ノルマは自分の隠し子たちを連れポリオーネと共にローマに行くようにアダルジーザに言うが、彼女はノルマの元へ戻るようポリオーネを説得すると約束する。しかし彼はそれを拒否。ノルマは怒りのあまり対ローマ開戦を告げてしまう。そこへ、アダルジーザを連れ出そうと神殿に闖入し、捕らえられたポリオーネが連れられてくる。ノルマは、尋問で共犯者の名を明らかにすると言い民衆を退け、彼にアダルジーザのことを忘れれば命は助けようと話すが、拒絶される。彼は共犯としてアダルジーザの名が明かされることを恐れるが、ノルマは再び民衆を集めた後「裏切り者は自分だ」と告白。彼女の崇高な行いにポリオーネは自らの過ちを後悔する。ノルマは二人の子どもを父に託し、火刑台へと歩んでゆく。

photo by (c)rosellina garbo

キャスト紹介

ファブリツィオ・マリア・カルミナーティ
指揮
ファブリツィオ・マリア・カルミナーティ
イタリア・オペラを知り尽くし、ベルガモ・ドニゼッティ劇場芸術監督とトリノ王立歌劇場芸術顧問として劇場を成功に導いてきた指揮者で、イタリア主要歌劇場からの信頼も厚い。オペラのレパートリーは幅広く、53演目を指揮してきた。特にベルカント・オペラに定評がある。
ノルマ役:デジレ・ランカトーレ
ノルマ役
デジレ・ランカトーレ
マッシモ劇場勤めの両親を持つ、正真正銘「パレルモが生んだ世界のプリマ」。ザルツブルク音楽祭での華々しいオペラ・デビューの後、ミラノ・スカラ座再開公演ではムーティの指名で主役に抜擢、大絶賛される。以来、欧州の主要歌劇場に次々と出演、世界の檜舞台で活躍し続けている。
ポリオーネ役:マルコ・ベルティ
ポリオーネ役
マルコ・ベルティ
イタリア色の強い音色、高い音域、天性の音楽性、そして芸術的表現で人気を集めており、テノール歌手として高く評価される。20年以上に渡るベルティのキャリアで、メトロポリタン歌劇場、スカラ座、リセウ大劇場といった世界の主要歌劇場等にて揺るぎない成功を収めている。
アダルジーザ役:エヴァ・メイ
アダルジーザ役
エヴァ・メイ
ウィーン国立歌劇場でのオペラ・デビューで大好評を博して以来、その天賦の才能と美貌、そして安定した歌唱が認められ一流歌劇場で活躍を続けている。得意のコロラトゥーラはベルカント作品でその優れた資質を発揮し、今やイタリアを代表するソプラノとして重要な存在となっている。

【東京公演】G.ヴェルディ「ナブッコ」

会場 東京文化会館 大ホール
公演日

2020/6/18(木) 開場18:00 / 開演18:30

2020/6/20(土) 開場14:30 / 開演15:00

出演者
指揮
アンドレア・バッティストーニ
出演
ナブッコ…アルベルト・ガザーレ
フェネーナ…ヴェッセリーナ・カサロヴァ
アビガイッレ…マリア・グレギーナ 他
パレルモ・マッシモ劇場管弦楽団 合唱団
料金
  • S席: 32,000円 (税込)
  • A席: 26,000円 (税込)
  • B席: 21,000円 (税込)
  • C席: 17,000円 (税込)
  • D席: 12,000円 (税込)

【東京公演】V.ベッリーニ「ノルマ」全2幕

会場 東京文化会館 大ホール
公演日

2020/6/19(金) 開場18:00 / 開演18:30

2020/6/21(日) 開場14:30 / 開演15:00

出演者
指揮
ファブリツィオ・マリア・カルミナーティ
出演
ノルマ…デジレ・ランカトーレ
ポリオーネ…マルコ・ベルティ
アダルジーザ…エヴァ・メイ 他
パレルモ・マッシモ劇場管弦楽団 合唱団
料金
  • S席: 32,000円 (税込)
  • A席: 26,000円 (税込)
  • B席: 21,000円 (税込)
  • C席: 17,000円 (税込)
  • D席: 12,000円 (税込)

パレルモ・マッシモ劇場 ガラコンサート

会場 サントリーホール 大ホール
公演日

2020/6/23(火) 開場18:30 / 開演19:00

出演者
指揮
アンドレア・バッティストーニ
出演
マリア・グレギーナ
ダニエラ・バルチェローナ
マルコ・ベルティ
パレルモ・マッシモ劇場管弦楽団 合唱団
料金
  • S席: 21,000円 (税込)
  • A席: 17,000円 (税込)
  • B席: 13,000円 (税込)
  • C席: 9,000円 (税込)